元気日記
2004年4月28日
社民党所属青年議員有志で行政視察
昨日からの6人で、4件の行政視察へ。大阪市に始まり、北上議員の地元兵庫県川西市まで足を伸ばした。
大阪ボランティア協会は、NPOの中でも中間支援組織としての役割が大きく、行政と市民、企業とのつなぎ役として活躍していた。
以前、事務局長の 早瀬 昇 さんが尾張旭市で地域福祉計画の講演をされた。
その内容の面白いこと。とても感激した。
後日、NHK教育テレビでボランティアって何?ということを学んでいく番組を持っている早瀬さんを改めて拝見。どうしても、そのフィールドから学びたい!
そんなきっかけで、今日の視察が実現しました。
私たち政党も、例えばひとつの中間支援組織として市民生活の中に提供できるメニューを創造し、党員にとってもそのような存在としてPRしてゆくことにより、この政治離れを食い止める力になれるかもしれないと感じた。
「市民の為の政治」には、市民生活の中に、存在が見えなければ・・・との焦りを持ちながら各地域で活動する私たち6人にとって、様々なヒントが盛り込まれていた。
川西市では、『子どもの人権オンブズパーソン』事業や、『パレットかわにし』(男女共同参画センター・市民活動センター)の見学など、社民党の看板政策ともなる福祉施策・市民参加支援などの実例を聞き、それぞれ地元の現状と比べながら、刺激と感動をいただいた視察となった。
『子どもの人権オンブズパーソン』事業の経緯について、市民生活部 人権推進室 人権推進課 (尾張旭市の機構図には見当たらない課だ。。。)の方々からお聞きする。
平成6年に子どもの権利条約批准を機に子どもの実感調査の実施をはじめ、平成10年12月に議会で、「教育委員会の付属機関」を「市長の付属機関」(第3者機関としての独立性)として修正可決したというものであった。
日本は条約に批准したが、実情が伴わず国連からの勧告も受けている。国内の独立した監視機関としては川西市・川崎市・さいたま市が先進自治体であるとのこと。
またこの機関は公的人権救済機関として、相談・モニタリング・広報啓発の3つの役割を果たしている。子どもの不利益を改正する為に制度改正を提言することができる。子どもにやさしい街づくりとして、ユニセフからも評価を受け、また、相談を始めてみると、相談者の割合は、保護者60% 子ども20〜30% 教師10% と、子育て相談も多数。待望者は実は大人かもしれない。とのことであった。
「解決」をあてがうことではなく、共に課題を整理し、子ども自身の持てる力を強化し、自己肯定感の回復を図りたい。との姿勢に、ここでもとてもたくさんの学びをいただいた。
(必読* 『子どものエンパワメントと子どもオンブズパーソン』 著・吉永省三 明石書房)
その後は、市立中央図書館へ。
尾張旭の図書館は手狭であるとの思いをよく市民の方から耳にする。
機会があれば、様々な公立図書館を見ておきたいとの想いから、訪問が実現した 。
図書館の民間委託も聞こえてくる昨今、図書館とは何するところ?と、街づくり像に沿った運営こそ大切であり、箱のあり様はその後についてくるものであるとの考えに触れた。
図書館は、貸し本屋か?それは、コミュニティーセンターであり、待ち合わせ場所であり、市民サロンであり、託児所かもしれない。
どんな街の青写真を描き、その中で、図書館をどのようにデザインしてゆくか。 考えてみたい。
夕刻までみっちりの視察日程であった。
各地方議会では会派を組む機会が少ない私たちだけに、アンテナの方向が同じ仲間との視察に充実度120%。
各地で奮闘中の仲間と初めて交流し、お互いの存在を心強く思った2日間であった。地域に帰っても頑張ろう!と。
☆受け入れてくださった皆さんに心から感謝です☆